“ぜいじやく”の漢字の書き方と例文
語句割合
脆弱100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
六、七、八、九の月は、農家は草と合戦かつせんである。自然主義の天は一切のものを生じ、一切の強いものを育てる。うつちやつて置けば、比較的脆弱ぜいじやくな五穀蔬菜は、野草やさうふさがれてしまふ。
草とり (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
開きつ「婦人をんななんてものは、く思想の浅薄で、感情の脆弱ぜいじやくなものだからナ、少こし気概でもあつて、貧乏して居る独身者でも見ると、きに同情を寄せるんだ、実にクダらんものだからナ」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
お才と同じ年の二十三、蒼白くて若々しくて、心身共に脆弱ぜいじやくな感じですが、こんな弱さうな男は、一心不亂に思ひ詰めると、戀のやまひと言つた、古風なわづらひをするのかも知れません。