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脆弱
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ぜいじやく
ふりがな文庫
“
脆弱
(
ぜいじやく
)” の例文
九 僕の
体
(
からだ
)
は元来甚だ丈夫ならざれども、殊にこの三四年来は一層
脆弱
(
ぜいじやく
)
に傾けるが如し。その原因の一つは明らかに巻煙草を
無暗
(
むやみ
)
に吸ふことなり。
病中雑記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
これは十九の
厄
(
やく
)
で、生み立ての玉子のやうに、清潔で、
脆弱
(
ぜいじやく
)
で、燃える生命そのもののやうな、美しい娘でした。
銭形平次捕物控:308 秋祭りの夜
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
吾人は吾人の刀剣を
揮
(
ふる
)
ふこと、愛山生の所謂英雄剣を揮ふ如くするも、成敗の数は始めより定まりてある如く、吾人は自然(力としての)の前に立ちて
脆弱
(
ぜいじやく
)
なる勇士にてあるなり。
人生に相渉るとは何の謂ぞ
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
六、七、八、九の月は、農家は草と
合戦
(
かつせん
)
である。自然主義の天は一切のものを生じ、一切の強いものを育てる。うつちやつて置けば、比較的
脆弱
(
ぜいじやく
)
な五穀蔬菜は、
野草
(
やさう
)
に
杜
(
ふさ
)
がれてしまふ。
草とり
(新字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
開きつ「
婦人
(
をんな
)
なんてものは、
極
(
ご
)
く思想の浅薄で、感情の
脆弱
(
ぜいじやく
)
なものだからナ、少こし気概でもあつて、貧乏して居る独身者でも見ると、
直
(
ぢ
)
きに同情を寄せるんだ、実にクダらんものだからナ」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
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お才と同じ年の二十三、蒼白くて若々しくて、心身共に
脆弱
(
ぜいじやく
)
な感じですが、こんな弱さうな男は、一心不亂に思ひ詰めると、戀の
病
(
やまひ
)
と言つた、古風な
患
(
わづら
)
ひをするのかも知れません。
銭形平次捕物控:331 花嫁の幻想
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“脆弱(
脆弱性
)”の解説
脆弱性(ぜいじゃくせい、en: vulnerability)とは、情報セキュリティ・サイバーセキュリティの用語で、コンピュータに存在する情報セキュリティ上の欠陥をいう。セキュリティホールとも呼ばれる。
(出典:Wikipedia)
脆
漢検準1級
部首:⾁
10画
弱
常用漢字
小2
部首:⼸
10画
“脆弱”で始まる語句
脆弱児
脆弱性
脆弱点
脆弱面