“せんきゃく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
先客50.0%
船脚50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三四にん先客せんきゃくへの遠慮えんりょからであろう。おきぬがちゃみにってしまうと、徳太郎とくたろうはじくりと固唾かたずんでこえをひそめた。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
室内の先客せんきゃくである川波大尉と星宮理学士との二人が、同時にハアーッと溜息ためいきをつくと、同時に言葉をかけた。
恐しき通夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そのために船脚せんきゃくはおそいが、方々へ寄港する他の汽船よりもこのモンパパ号の方が結局二日ばかり早く目的地へつくことになっていた。
恐竜島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
船体を黄色にぬったルゾン号は、いまそのうねりをぬって、西へ西へ船脚せんきゃくをはやめていく。ルゾン号はエバン船長の指揮によって、ルアーブル港を出、ふたたび大西洋上に乗りだしたのである。
海底大陸 (新字新仮名) / 海野十三(著)