“せけんばなし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
世間話66.7%
世間咄22.2%
世間談11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれども自然にる世間ばなしといふよりも、寧ろある問題を回避するため世間話せけんばなしだから、両方共に緊張きんちようはらそこかんじてゐた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
社交的応酬は余り上手でなかったが、慇懃いんぎん謙遜な言葉に誠意があふれて人を心服さした。弁舌は下手でも上手でもなかったが話術に長じていて、何でもない世間咄せけんばなしをも面白くあじわわせた。
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
食後の休みなどには、種々しゅじゅ世間談せけんばなしも初まったが、この怪談というものは、いずれの人々も、興味を持つものとみえて、私等はある晩のこと、偶々たまたまそれを初めたのであった。
感応 (新字新仮名) / 岩村透(著)