“ずいちょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
瑞兆75.0%
瑞徴16.7%
瑞長8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし人々はこれこそこの場所が世界の主都となる瑞兆ずいちょうであるということを信じて疑わなかったとある。
柿の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
これは不思議だ! これは迂濶うかつだった! いつの間にあんな星が出たのだろう! 瑞徴ずいちょう瑞徴偉い星が出た! 殿々、ごらんなさりませ、あの盗み星のすぐ横に、涼しい澄み切った小さな星が
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
徒士町かちまちの池田の家で、当主瑞長ずいちょうが父京水の例にならって、春のはじめ発会式ほっかいしきということをした。京水は毎年まいねんこれを催して、門人をつどえたのであった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
京水には二人の男子なんしがあった。長を瑞長ずいちょうといって、これが家業をいだ。次を全安ぜんあんといって、伊沢家の女壻になった。榛軒のむすめかえに配せられたのである。後に全安は自立して本郷弓町ゆみちょうに住んだ。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)