“じやうきげん”の漢字の書き方と例文
語句割合
上機嫌100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さてりよ台州たいしう著任ちやくにんしてから三日目かめになつた。長安ちやうあん北支那きたしな土埃つちほこりかぶつて、にごつたみづんでゐたをとこ台州たいしう中央支那ちゆうあうしなえたつちみ、んだみづむことになつたので、上機嫌じやうきげんである。
寒山拾得 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
「ね、よく見えるだらう? どうだい、彗星がこんな見事なものだとは思はなかつたらう?」理学士は上機嫌じやうきげんで、そんな風に雄弁に説明してゐた。
朧夜 (新字旧仮名) / 犬養健(著)
主人は暖い飯で満腹にもなつて、上機嫌じやうきげんだつた。Aさんと弟との関係の、妙にすつきりとうかゞはれるその話で、胸に何か生き/\と動くものを受けた。
姉弟と新聞配達 (新字旧仮名) / 犬養健(著)