“しんようじゅ”の漢字の書き方と例文

語句	割合
針葉樹	100.0%

針葉樹

しかし、針葉樹（しんようじゅ）はありません。さらに畑地（はたち）がたくさんあるのと、大きな美しい家々がたっているのが目につきます。

ニールスのふしぎな旅 (新字新仮名) ／ セルマ・ラーゲルレーヴ(著)

きッと、半身（はんしん）をつきだした伊那丸（いなまる）、針葉樹（しんようじゅ）の木洩（こも）れ陽（び）を、藺笠（いがさ）としろい面貌（おもざし）へうつくしくうけて

神州天馬侠 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)

それからずっと西の方は、斗満上流の奥深く針葉樹（しんようじゅ）を語る印度藍色（インジゴーいろ）の山又山重なり重なって、秋の朝日に菫色（すみれいろ）の微笑（えみ）を浮べて居る。余等はやゝ久しく恍惚（こうこつ）として眺め入った。

みみずのたはこと (新字新仮名) ／ 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)

虹（にじ）の松原（まつばら）の針葉樹（しんようじゅ）のこまかい日蔭（ひかげ）を、白い街道（かいどう）がひと筋（すじ）にとおっている。

神州天馬侠 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)

そのとき、カラスたちは下におりはじめました。すると、いままで大きなじゅうたんに見えていたものは、じつは、緑の針葉樹（しんようじゅ）や、葉のない褐色（かっしょく）の闊葉樹（かつようじゅ）の茂（しげ）っている地面だったことがわかりました。

ニールスのふしぎな旅 (新字新仮名) ／ セルマ・ラーゲルレーヴ(著)