“しれん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
試煉50.0%
試練27.8%
至廉16.7%
私恋5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“孫永才よ、子供達よ、大きくなれ、偉くなってくれ……祖国よ、お前も激しい試煉しれんを超えて益々ますます偉大になってくれ”
雲南守備兵 (新字新仮名) / 木村荘十(著)
しかし——こういう試練しれんにかかることは、この人が良人おっとときまる前からの覚悟であった、父からもいわれ、綽空からもとくといわれた上で、はっきりと誓いしていたことだった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼女のなまぐさい体臭や、胸をくような官能的色彩に富んだ衣裳や、その下にムックリ盛りあがった肢態したいなどは、日常吾人ごじんあじわうべき最も至廉しれんにして合理的なる若返わかがえり法である
省線電車の射撃手 (新字新仮名) / 海野十三(著)
獄中の拝謁をえてからのち十日あまりを、道誉は懸命な“蔭の働き”につくしていた。帝のおたのみ事の実現をみるまでは、自分の私恋しれん私慕しぼも打ち捨てている姿だった。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)