“しりうごと”の漢字の書き方と例文
語句割合
後言100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
關取せきとり、ばんどり、おねばとり、と拍子ひやうしにかゝつたことばあり。けずまふは、大雨おほあめにて、重湯おもゆのやうにこしたぬと後言しりうごとなるべし。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
今しばし男持たずてありもすべきをと、よそより云ふも、美しさに浅からず心寄せたるあまりの後言しりうごとなるべし。
花のいろ/\ (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
人の死を説いて、直ちにその非を挙げんは、後言しりうごとめくきらいはあるが、抽斎の蔵書をして散佚さんいつせしめた顛末てんまつを尋ぬるときは、豊芥子もまた幾分のせめを分たなくてはならない。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)