“しょうこういん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
祥光院50.0%
聖光院50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
喜三郎はその、近くにある祥光院しょうこういんの門をたたいて和尚おしょうに仏事を修して貰った。が、万一をおもんぱかって、左近の俗名ぞくみょうらさずにいた。
或敵打の話 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
寛文かんぶん十一年の正月、雲州うんしゅう松江まつえ祥光院しょうこういん墓所はかしょには、四基しきの石塔が建てられた。施主はかたく秘したと見えて、誰も知っているものはなかった。
或敵打の話 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
二人はそれでも編笠に顔を包んで、兼ねて敵打の場所と定めた祥光院しょうこういんの門前へ向った。
或敵打の話 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
あらゆるものをちきってまっしぐらに歩み出した闇であった。範宴はんえんは四、五町ほど駈けてから聖光院しょうこういんの方を振りかえった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「でも先方で、夜にれば、必ず兵に守らせて、聖光院しょうこういんへお送り申しあげるゆえ、心おきなく、帰れというし、師の房も、戻ってよいと仰せられたから——」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この春を迎えて、聖光院しょうこういん門跡もんぜきとして移ってからちょうど三年目になる。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)