“しゅくぜん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:シュクゼン
語句割合
粛然92.1%
倏然2.6%
倐然2.6%
翛然2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
読経どきょうと参拝をすまして、粛然しゅくぜんと、本堂を出て来た二十余名の浪士の一団があって、初めて、浅野家の百ヵ日らしいものが感じられた。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その色青黄にして黒、その文豹のごとし、これを撃っては倏然しゅくぜんとして死す。
同五月末大元帥陛下凱旋がいせんしたまいて、戦争はさながら大鵬たいほうの翼を収むるごとく倐然しゅくぜんとしてやみぬ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
既ニシテ川叉ニ寓シマタ羽生ニ移ル。翛然しゅくぜん歌ヲ詠ジソノ性ニ自適ス。頃之しばらくにして遠近争ツテ弟子ト為ル。しこうシテ四方来ツテ書画ヲ請フ者マタ陸続トシテ絶エズ。翁麹糵さけたしなミ口ニ瓢杓ひょうしゃくヲ離サズ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)