“しもて”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
下手93.8%
下流4.7%
下流手1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「水道橋の下手しもて——上水のとひの足に引つ掛つてゐたのを、船頭が見付けて引揚げましたが、もう蟲の息さへもねエ——可哀想に——」
「むむ、これから筑波颪つくばおろしでこの橋は渡り切れねえ」と、七兵衛はうす明るい水の上を眺めながら云った。「もうじきに白魚のかがり下流しもての方にみえる時節だ。今年もちっとになったな」
半七捕物帳:18 槍突き (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
対岸の正面よりやや下流手しもての岸から、一隊の敵が、騎馬徒歩かちをまぜておよそ千二、三百、一陣になって、河を斜めに、駈けわたりだした。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)