下流しもて)” の例文
杭に挟まれたのがこっちに取って勿怪もっけの幸いで、さもなければ下流しもての方へ遠く押し流されてしまったかも知れなかった。
半七捕物帳:19 お照の父 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「むむ、これから筑波颪つくばおろしでこの橋は渡り切れねえ」と、七兵衛はうす明るい水の上を眺めながら云った。「もうじきに白魚のかがり下流しもての方にみえる時節だ。今年もちっとになったな」
半七捕物帳:18 槍突き (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
橋の南寄り即ち大川の下流しもてに仮橋が作られていた。
半七捕物帳:47 金の蝋燭 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)