“しはが”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
66.7%
咳枯16.7%
咳嗄11.1%
皺枯5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しはがれた声から察するとかなりの年配らしいが、なかなか承知しないと見え、争ひは益々烈しくなつて、果は彼らの身体が雨戸にぶつつかり、今にもその頼りなく
釜ヶ崎 (新字旧仮名) / 武田麟太郎(著)
この時あやしく咳枯しはがれたる聲にて、歌ひつぐ人あり。
そのうち鳩は仲間を呼び寄せた。仲間が密集してそこへおろして来た。このとたんに己は目を転じて赫くラクナの水を見た。一羽の大きい純白な鴎が咳嗄しはがれた声をして鳴きながら飛んで通つた。
復讐 (新字旧仮名) / アンリ・ド・レニエ(著)
乃ち皺枯しはがれた父の口小言、第一に目にしたものは、何時もたすきを外した事のない母の姿で、無邪気な幼心に、父と云ふものは恐いもの、母と云ふものはいたましいものだと云ふ考へが
一月一日 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)