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さつえい
Kさんは、未だ高等商船を出たばかりで、学生気の
抜けない明るい青年で、後輩のぼくの
面倒をよくみてくれて、船の
隅々迄、案内もしてくれるし、一緒に記念
撮影などもしていました。
そして、家の中での人
物撮影は、いふまでもなく日
曜日には
可成り
重いそれの鞄をかついで
郊外へ
撮影に行く。
ボオトの場景が
最後を
飾り、
観ていれば、
撮影された覚えもある
荒川放水路、
蘆の
茂みも、
川面の
漣も、すべて
強烈な
斜陽の逆光線に、
輝いているなかを、エイト・オアス・シェルの
影画が