“さこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
左顧50.0%
50.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どうせ、私には名文も美文も書けやしないのだから、くどくどと未練がましい申しわけを言うのはもうやめて、ただ「辞ハ達スル而已ノミ矣」という事だけを心掛けて、左顧さこ右眄うべんもせずに書いて行けばいいのであろう。
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)
もう、しかし、やむにやまれないのです。あの同胞の表情を見た以上は、もう左顧さこ右眄うべんもして居られません。日本の忠義の一元論も、こんなものではないかしら。そうだ。僕は、やっとあの哲学が体得できました。帰国して、僕はまずあの民衆の精神の改革のため、文芸運動を起します。
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)
街道は川の岸をうてぐにび、みたところ平坦へいたんな、楽な道であるが、上市から宮滝、国栖、大滝、さこ、柏木を経て、次第に奥吉野の山深く分け入り、吉野川の源流に達して大和と紀井の分水嶺ぶんすいれいえ、ついには熊野うらへ出るのだと云う。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)