“ごかんべん”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
御勘弁	50.0%
御勘辨	50.0%

御勘弁

小僧（こぞう）の粗相（そそう）は番頭（ばんとう）の粗相（そそう）、手前（てまえ）から、どのようにもおわびはいたしましょうから、御勘弁（ごかんべん）願（ねが）えるものでございましたら、この幸兵衛（こうべえ）に御免（ごめん）じ下（くだ）さいまして。……

おせん (新字新仮名) ／ 邦枝完二(著)

「若旦那（わかだんな）、どうか御勘弁（ごかんべん）なすっておくんなさいまし」

おせん (新字新仮名) ／ 邦枝完二(著)

「どうか御勘弁（ごかんべん）を」

おせん (新字新仮名) ／ 邦枝完二(著)

御勘辨

ぞ懸（かけ）たりける因て久兵衞は逃損（にげそん）じたりと思ひながらも遁（のが）るゝだけは云拔（いひぬけ）んと何卒御免（おゆる）し下されよ私しは決して怪しき者に候はず偏（ひとへ）に御勘辨（ごかんべん）を

大岡政談 (旧字旧仮名) ／ 作者不詳(著)

云にも下男彌助めは近來（ちかごろ）奉公に參りし者ゆゑ其邊の差略（さりやく）は勿論御客樣の見分も一向に出來申さず夫が爲御氣に障（さは）る事を申上しならんが其段は偏（ひと）へに私しに御免じ下され御勘辨（ごかんべん）を

大岡政談 (旧字旧仮名) ／ 作者不詳(著)

上げアヽ何卒（どうぞ）御勘辨（ごかんべん）下されよ仰（おほせ）の通り持參金も離縁状も殘らず差上申べし何卒（なにとぞ）御助け下さる樣偏（ひと）へに願ひ奉つると涙を流して謝（あや）まるにぞ後藤は漸々（やう／＼）勘辨して遣はさんと云ながら引起しよく／＼顏を

大岡政談 (旧字旧仮名) ／ 作者不詳(著)