“ごうしゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
江州79.7%
濠洲8.5%
豪州5.1%
濠州5.1%
郷臭1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
江州ごうしゅう、甲州、あるいは信州飯田いいだあたりの生糸商人も追い追い入り込んで来る模様があるから、なかなか油断はならないとの話もある。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
サモアから濠洲ごうしゅうへ、濠洲から独領西南アフリカヘ、アフリカから独逸本国へ、独逸から又ミクロネシアヘと、盥廻たらいまわしに監禁護送されて来たのである。
光と風と夢 (新字新仮名) / 中島敦(著)
小島玉太郎の場合は、夏休みをさいわいに、豪州ごうしゅうを見てこようと思い、かせぎためた貯金を全部ひきだして、この旅行にあてたわけであった。
恐竜島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
昭和九年の秋英人スコットの乗った飛行機が英国と濠州ごうしゅうメルボルンとの間をたった七十一時間で飛び渡った。
柿の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
どんな話題にも、動作にも、そうした洗練や頭脳のよさが、誰の眼にも映るのである。——郷臭ごうしゅうの濃い一族や、譜代ふだいの臣にはそれが気にそまないで
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)