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濠洲
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ごうしゅう
ふりがな文庫
“
濠洲
(
ごうしゅう
)” の例文
それから何年か立って、その恋人が
濠洲
(
ごうしゅう
)
にいてる云うことが分ったのんで、あの人、濠洲まで訪ねて行きやはりましてん。
細雪:01 上巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
サモアから
濠洲
(
ごうしゅう
)
へ、濠洲から独領西南アフリカヘ、アフリカから独逸本国へ、独逸から又ミクロネシアヘと、
盥廻
(
たらいまわ
)
しに監禁護送されて来たのである。
光と風と夢
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
東のものが西へ移り、南のものが北で暮らし、この種類の女は遠く
新嘉坡
(
シンガポール
)
や
濠洲
(
ごうしゅう
)
あたりまでも、風に飛ぶ草の実のように、生活を求めて気軽に進出するのだった。
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
醤は、このからからんという音を聞くたびに、
寒山寺
(
かんざんじ
)
のさわやかなる秋の夕暮を想い出すそうである。——なにしろ、ここは、
人跡
(
じんせき
)
まれなる
濠洲
(
ごうしゅう
)
の砂漠の
真只中
(
まっただなか
)
である。
人造人間戦車の機密:――金博士シリーズ・2――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
日本を中心として、右には米大陸の西岸が見え、上には北氷洋が、西には
印度
(
インド
)
の全体が、そして下には遥かに
濠洲
(
ごうしゅう
)
が見えている。その地図の上には、ところどころに太い青線で妙な
標
(
しるし
)
がついていた。
流線間諜
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
濠洲
(
ごうしゅう
)
行以来の私とファニイとの病気も
漸
(
ようや
)
く治った。
光と風と夢
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
“濠洲”の意味
《固有名詞》
濠洲 (ごうしゅう)
オーストラリア(濠太剌利)の略称。
(出典:Wiktionary)
濠
漢検準1級
部首:⽔
17画
洲
漢検準1級
部首:⽔
9画
“濠洲”で始まる語句
濠洲兵