濠州ごうしゅう)” の例文
濠州ごうしゅう、あふりか、支那しな、日本への関門。そうです。十六世紀に、葡萄牙ポルトガル人がここの海岸へ城塁を築きました。それを、あとから和蘭オランダの征服者が改造しました。
ヤトラカン・サミ博士の椅子 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
昭和九年の秋英人スコットの乗った飛行機が英国と濠州ごうしゅうメルボルンとの間をたった七十一時間で飛び渡った。
柿の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
本人はかねて濠州ごうしゅうへ行きたい希望があったので、それをゆうべの事件に結び付けて、こんなこしらえ事をしたのではないかとも疑われるが、私はそれについてなんにも言わない。