“こまへ”の漢字の書き方と例文
語句割合
小前100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
後より三五郎這出はいいでて只今組頭くみがしら周藏申上しに相違なく九助儀は一文一錢の勘定も粗末は御座なく小前こまへの者共へあはれみを掛けと云を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
何んしよまア。かう米がやすうては良い衆も難儀するし、小前こまへのもんも仕事が無うて、米の廉いには代へられんなア。……こんな時に高い税の配布を
太政官 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
以て委敷くはしく申立よと有る藤八はひざを進め右惣内名主役勤中つとめちう押領あふりやう彼是かれこれ宜らざる儀之ある旨小前こまへ百姓一同より申立により名主退役たいやくと相なり猶村中相談の上九助儀を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「こいつ、作らんちう譯にもいかんわいな、小前こまへのもんが弱りよるよつて。……」
太政官 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
つけ追出し候儀と存じ奉つり候其後右九助多分の金子にて質地取戻し其上そのうへあらたに田地でんぢ買請かひうけ當時名主役つかまつり候へ共私欲しよく押領あふりやう宜しからざる儀共多く有之に付惣内歸役きやく願ひも致させたく小前こまへの百姓共時々とき/″\寄合も有之由之に依て其等それらの儀を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)