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こほり/\
○さてかの
茶店にて雪の氷をめづらしとおもひしに、その次日より
塩沢の
牧之老人が家に
在しに、日毎に
氷々とよびて売来る、
山家の
老婆などなり。
観人群をなして大入なれば、
猿の如き
童ども
樹にのぼりてみるもあり。
小娘が
笊を
提て
冰々とよびて
土間の中を
売る。
笊のなかへ木の
青葉をしき雪の
冰の
塊をうる也。
観人群をなして大入なれば、
猿の如き
童ども
樹にのぼりてみるもあり。
小娘が
笊を
提て
冰々とよびて
土間の中を
売る。
笊のなかへ木の
青葉をしき雪の
冰の
塊をうる也。