“このし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
之子50.0%
此詩50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「去年長崎名村新八てふをのこ参候。于今いまに滞留に候はば御次おんついでに宜奉願上候。之子このしいかなる用事に候哉。」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
わたくしは其切直の言を聞いて、始て信重が志操の疇昔に殊なるを知つた。之子このしの前途にはもはや憂慮すべきものが無い。わたくしは諸君と共に刮目して他年の成功を待たうとおもふ。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
ナントおつ出来でかしたではござらぬか、此詩このし懐中くわいちうしたれば、もんたゝいておどろかしまをさんかとは思ひしが、夢中むちう感得かんとくなれば、何時いつ何処どこにても、またやらかすとわけにはかず
隅田の春 (新字旧仮名) / 饗庭篁村(著)