“之子(このし)” の例文
「去年長崎名村新八てふをのこ参候。于今(いまに)滞留に候はば御次(おんついで)に宜奉願上候。之子(このし)いかなる用事に候哉。」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
わたくしは其切直の言を聞いて、始て信重が志操の疇昔に殊なるを知つた。之子(このし)の前途にはもはや憂慮すべきものが無い。わたくしは諸君と共に刮目して他年の成功を待たうとおもふ。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)