“ここかしこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
此処彼処84.6%
此所彼所7.7%
此處彼處7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雨の日などは臭が一層強くこもつてむツとするところへ持つて来て、おもてのぬかるみを歩いたまゝで上つて来るから、猫の脚あとが此処彼処ここかしこに点々とする。
猫と庄造と二人のをんな (新字旧仮名) / 谷崎潤一郎(著)
思ふにコロボックルは數人連合し互にあひたすけて獸獵に從事し、此所彼所ここかしこより多くの矢を射掛ゐかけ、鹿なり猪なり勢おとろへて充分じうぶんはしる事能はざるに至るを見濟みすまし
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
しながら此處彼處ここかしこかこひ者をなし其上屡々しば/\女郎買にもゆきうちの下女には手を付て懷妊くわいにんさせて金を取られいやはや女を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)