“こうらいべり”の漢字の書き方と例文
語句割合
高麗縁100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御簾みすがかかっており、蜘蛛くもの巣が張られてあり、畳は、ちゃんと高麗縁こうらいべりがしきつめたままだが、はや一種の廃気が湧いて、このまま置けばフケてしまう。
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
わきには七宝入りの紫檀したん卓に、銀蒼鷹ぎんくまたかの置物をえて、これも談話はなしの数に入れとや、極彩色の金屏風きんびょうぶは、手を尽したる光琳こうりんが花鳥の盛上げ、あっぱれ座敷や高麗縁こうらいべりの青畳に
書記官 (新字新仮名) / 川上眉山(著)
高麗縁こうらいべりの青畳の中、脇息きょうそくもたれて、眼をやると、鳥の子に百草の譜を書いた唐紙、唐木に百虫の譜を透かし彫にした欄間らんまぎょくを刻んだ引手やくぎ隠しまで、この部屋には何となく