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こうちょうせんせい
いよいよ
卒業した
生徒たちが、お
免状を
持って
家へ
帰るときでした。
校長先生は、わざわざ
廊下へいすを
持ち
出して、
一人、
一人の
顔をじっとごらんになりました。
哲夫は、
校長先生のおっしゃったことが、いつまでも
耳に
残っていました。
いまのお
子さんたちは、どういうものか、お
裁縫がきらいですが、これからの
日本の
婦人は、ひととおりのお
仕事ができなければ、
大陸へもいけないと、
校長先生もおっしゃっておいでです。