“げんけん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
元堅40.0%
元倹20.0%
原憲20.0%
厳譴20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
本家では桂山けいざん、名は元かん、字は廉夫れんふが、抽斎の生れた文化二年には五十一歳、その子柳沜りゅうはん、名はいん、字は奕禧えききが十七歳、末家では茝庭さいてい、名は元堅げんけん、字は亦柔えきじゅうが十一歳になっていた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「それがしはもと襄陽じょうようの生れ、廖化りょうかと称し、あざな元倹げんけんという者です。決して将軍に害意をふくむ者ではありませんから、ご安心ください」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
人皆原憲げんけん顔回がんかいたれというのでは無いが、蓬樞甕牖箪食瓢飲ほうすうおういうたんしひょういんでも幸福の存し得るものであることを会し得て的確ならば、貧もまたのみ厭わねばならぬもので無いことは明らかである。
貧富幸不幸 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
いかにも優遇をこうむりて候へば彼の君厳譴げんけんを蒙らせ給ふをしとこそ存ずれと申す。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)