“ぐわと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
畫圖50.0%
画図50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山は開けて上流を見るべく、一曲毎きよくごとに一らいをつくり、一瀬毎に一たんをたゝへたる面白き光景は、宛然えんぜん一幅の畫圖ぐわとひろげたるがごとし。
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
月は水の如くその廣塲を照して、一塲の光景さながら一幅の畫圖ぐわとのごとくなるに、われは思はず興に入りてこれを見る。
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
臨川寺りんせんじの庭にきよして、獨り靜かに下瞰かゝんするに、水はあくまでみどりに、岩は飽まで奇に、其間に松の面白く點綴てんせつせられたる、更に畫圖ぐわとのごとき趣を添へたるを見る。
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
ロテイのいた日本はヘルンの描いた日本よりも、しんを伝へない画図ぐわとかも知れない。しかしかく好画図たることは異論を許さない事実である。
続野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)