“くりぬ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
刳抜40.0%
穿抜40.0%
抉抜20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お蚕の時に使う栃の木で刳抜くりぬいた盆にのせると非常によくはまって、丁度お釈迦しゃか様の甘茶の時のように中に小さく桃があって面白いと思ってそれに載せて出したが
回想録 (新字新仮名) / 高村光太郎(著)
見物がまたさわぐ。真黒まつくろりたてた空の書割かきわり中央まんなかを大きく穿抜くりぬいてあるまるい穴にがついて、雲形くもがたおほひをば糸で引上ひきあげるのが此方こなたからでもく見えた。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
目の所が抉抜くりぬいて有って、丁度外から其の目へ目を当てて中を窺くのだ、余り面白くもない工風を仕た者だ、宜し、斯うと分れば余にも亦余だけの工風がある。
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)