“きのさき”の漢字の書き方と例文
語句割合
城崎100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おもはず慄立よだてたのは、さく十四年じふよねん五月ごぐわつ二十三日にじふさんにち十一時じふいちじ十分じつぷん城崎きのさき豐岡とよをか大地震おほぢしん大火たいくわ號外がうぐわいると同時どうじであつた。
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
但馬の城崎きのさき温泉の近くではなはだ有名なる玄武洞げんぶどうの玄武岩は『笈埃きゅうあい随筆』巻二の石匠の条には、土人これを竹繰石たけくりいしあるいは滝繰石ともいうと記している。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
間もなく私達は震災後の建物らしい停車場に着いて、眼に觸れるもの皆新規まき直しであるやうな温泉地の町の中に自分等を見つけた。そこが城崎きのさきであつた。
山陰土産 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)