“かのとひつじ”の漢字の書き方と例文
語句割合
辛未100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
初平三年の辛未かのとひつじ、十一月七日の夜だった。巨星は果たして地に墜ちたのだ。夜もすがら万梢悲々ばんしょうひひ霜風そうふうにふるえて、濃き血のにおいとともに夜はあけた。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
辛未かのとひつじ、皇太子、使をまたして飢者を視しむ。使者かへり来て曰く、飢者既にまかりぬ。ここに皇太子おほいこれを悲しみ、則ちりて以て当処そのところほふりをさめしむ。つかつきかたむ。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
昭和六年辛未かのとひつじ三月九日病中起筆至五月念二夜半纔脱初稿荷風散人
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)