“かずい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
嘉瑞66.7%
花蕊33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
左伝さでんに平地尺にみつるを大雪とと見えたるはその国暖地なればなり。唐の韓愈かんゆが雪を豊年の嘉瑞かずいといひしも暖国の論なり。されど唐土もろこしにも寒国は八月雪ふる五雑俎ござっそに見えたり。
(新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
側近の者皆宝祚ほうそ長久の嘉瑞かずいなりと奉答したが、只万里小路藤房は、政道正しからざるに依り、房星の精、化して竜馬となり人心を動揺せしめるのだと云って、時弊を痛論した。
四条畷の戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
寿命も短くて、本当に露の間である。然も金粉きんふんを浮べた花蕊かずい映発えいはつして惜気もなく咲き出でた花のとおる様なあざやかな純碧色は、何ものもくらぶべきものがないかと思うまでに美しい。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)