“かうゑん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蘅園50.0%
高遠50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
慊堂かうだう日歴文政六年のもとに渡辺蘅園かうゑんの二子を挙げて、「魯助三歳、百助一歳」と云つてある。樵山魯助は文政四年生で、榛軒の歿した壬子に三十二歳になつてゐたことは確である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
わたくしはかみに榛軒が此人を請じて経を講ぜしめたことを記し、後に慊堂かうだう日暦中より、其父の蘅園かうゑんと号したことを検出して補つた。しかし安井息軒が樵山の墓に銘したことを知らずにゐた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
すなはもつと高遠かうゑんなるは神話しんわとなり、もつと卑近ひきんなるはお伽噺とぎばなしとなり、一ぱん學術がくじゆつとく歴史上れきしじやうおいても、またぱん生活上せいくわつじやうおいても、じつ微妙びめうなる關係くわんけいいうしてるのである。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)