“かうもりがさや”の漢字の書き方と例文
語句割合
蝙蝠傘屋100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蝙蝠傘屋かうもりがさやまへにも一寸ちよつとまつた。西洋せいやう小間物こまもの店先みせさきでは、禮帽シルクハツトわきけてあつた襟飾えりかざりにいた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
その上火事には二三度も遇ひますし、蝙蝠傘屋かうもりがさやなどをやりましたのも皆手違ひになりますし、当時はもう目ぼしい道具もあらかた一家の口すごしに売り払つてゐたのでございます。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
それから警察署のとなりにある蝙蝠傘屋かうもりがさやも——傘屋の木島きじまさんは今日こんにちでも僕のことを覚えてゐてくれるであらうか? いや、木島さん一人ひとりではない。僕はこの界隈かいわいに住んでゐた大勢おほぜいの友だちを覚えてゐる。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)