“おもわく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
思惑89.4%
所思7.1%
思慮3.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
下婢は自分から進んで一字でも多く覚えようと思うような娘ではなかったが、主人の思惑おもわくはばかって、申訳ばかりに本の復習おさらいを始めた。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
親方様の手前お吉様の所思おもわくをもよくとっくりと考えて見て下され、妾はもはやこれから先どの顔さげてあつかましくお吉様のお眼にかかることのなるものぞ、親方様はお胸の広うて
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
いや、かれの申し立てはまずこうなんですけれど、まだそのほかにも何か思慮おもわくがあったらしく、かれはその以来、ダルトンのありかをひそかに探していたんです。
探偵夜話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)