“おなさけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
御情62.5%
御仁慈12.5%
御慈愛12.5%
愛情12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれども、それは、ただ編輯者へんしゅうしゃ御情おなさけで誌上にあらわれただけで、一銭の稿料にもならなかったらしい。自分が彼の生活難を耳にしたのはこの時である。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
何処までも弱い者を愛護かばふて下さる御仁慈おなさけ深い御分別にもり縋らいで一概に厭ぢやとは、仮令ば真底から厭にせよ記臆ものおぼえのある人間ひとの口から出せた言葉でござりまするか
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
是非先方むかうより頭を低し身をすぼめて此方へ相談に来り、何卒半分なりと仕事を割与わけて下されと、今日の上人様の御慈愛おなさけ深き御言葉を頼りに泣きついても頼みをかけべきに、何として如是かうは遅きや
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
「あなたの愛情おなさけにきまつてるぢやありませんか、ハヴローニヤ・ニキーフォロヴナ!」かう囁やくやうに言ふと、祭司の息子は片手に肉入団子ワレーニキを持つたまま