“おちくぼ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
落窪75.0%
落凹18.8%
陥窪6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのころ私は毎晩母のふところいだかれて、竹取のおきなが見つけた小さいお姫様や、継母ままははにいじめられる可哀かわいそうな落窪おちくぼのお話を他人事ひとごととは思わずに身にしみて
山の手の子 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)
禿げた頭の月代さかやき斑白まだらになりまして胡麻塩交りの髭が蓬々ぼう/\生え頬骨が高く尖り小鼻は落ちて目も落凹おちくぼみ下を向いて心のうち或遭王難苦わくそうおうなんく臨刑慾寿終りんけいよくじゅしゅう念彼観音力ねんぴかんのんりき刀尋段々壊とうじんだん/\え或囚禁枷鎖わくしゅうきんかさ
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
巌がぐるりとえぐれて地の底深く陥窪おちくぼんだ処が脚下あしもとに見えた。李張は躊躇ちゅうちょせずにその巌窟いわあなへはいった。人の背丈せたけ位の穴がななめにできていた。
悪僧 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)