“おだまき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
苧環58.3%
緒環16.7%
小田巻8.3%
紵巻8.3%
緒手巻8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
といいますと、藤井さんを始め皆さんが苧環おだまきの糸を繰返して何遍か同じような事をいって勧められた。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
握りつぶしてはびんから引き抜いて手欄てすりから戸外に投げ出した。薔薇ばら、ダリア、小田巻おだまき、などの色とりどりの花がばらばらに乱れて二階から部屋の下に当たるきたない路頭に落ちて行った。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
近松門左の『嫗山姥こもちやまうば』二に荻野屋の八重桐一つ廓の紵巻おだまき太夫と情夫を争う叙事に
跡から機織女はたおりっこ緒手巻おだまきを持って出て来たところが、其の娘子むすめっこさむれえが脇差で突ッ通すと、女が振髪ふりがみって眼睛めぐろまわしてほっこりきエッたって云いやんすから、跡で聞いたら妹脊山いもせやまの狂言だッて
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)