“えどッこ”の漢字の書き方と例文
語句割合
江戸児100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
江戸児えどッこはこの味を知るまい、と乗合のおんなの移香を、たのしみそうに、歯をスーとって、片手であごを撫でていたが、車掌のその御注意に、それと心付くと、俄然がぜんとして、慄然りつぜんとして、はだ寒うして
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
何でも不便ふびんだ、可愛いと思うほど、手荒く取扱って、癇癪かんしゃくを起してね、横頬よこッつらりのめしてやりさえすりゃ惚れた奴あ拝みまさ。貴方も江戸児えどッこじゃあがあせんか。いえさ、若山さんの小主公わかだんなでしょう。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いや、その顔色がんしょくに似合わない、気さくに巫山戯ふざけ江戸児えどッこでね。
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)