“うらて”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
裏手90.0%
裏庭5.0%
裏門5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
方角はいへ裏手うらての様にも思へるが、遠いのでしつかりとはわからなかつた。また方角を聞きけるひまもないうちにんで仕舞つた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
自分は学校の窓から裏庭うらて羅漢松くさまきの芽の新なる緑をじっ見入みいって色々の空想にふけっていた。するとベルが鳴ってハーン先生が来たのである。この日初めて先生の顔を見るのだ。
黒川の渡しを越すと見えて馬の蹴散らす水音が甚五衛門の耳へも聞こえて来た。やがて騎馬武者は一団となって邸の方へ駈けて来たが忽ちそれが二つに割れた。一手は裏門うらてへ行くと見える。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)