“いなりさま”の漢字の書き方と例文
語句割合
稲荷様100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おまえあって、あたし、というより、勿体もったいないが、おまえあってのお稲荷様いなりさま滅多めった怪我けがでもしてごらん、それこそ御参詣おさんけいが、半分はんぶんってしまうだろうじゃないか。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
細君が指輪ゆびわをなくしたので、此頃勝手元の手伝てつだいに来る隣字となりあざのおすずに頼み、きちさんに見てもらったら、母家おもやいぬい方角ほうがく高い処にのって居る、三日みっか稲荷様いなりさまを信心すると出て来る、と云うた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
柿の木もあり、枇杷びわもあり、裏には小さな稲荷様いなりさまほこらもありました。竹の格子から外を見ているのと違って、ここでは勝手に遊ばれるので、学校の少し遠くなった位何でもないと思いました。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)