“いちしちにち”の漢字の書き方と例文
語句割合
一七日100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
先ごろから親鸞調伏ちょうぶく護摩ごまいて、一七日いちしちにちのあいだ、必死の行をしていた那珂なか優婆塞院うばそくいん総司そうつかさ——播磨公弁円はりまのきみべんえんは、銀づくりの戒刀かいとうを横たえて、そこのむしろに坐っていた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこで再び一七日いちしちにち入定して祈った。今度は、巧匠をやって彼女の形像を模写させて拝むがいいとあった。王は歓喜して、工巧師を派遣した。それが天竺国毗首羯磨びしゅかつま二十五世末孫文答師もんどうしであった。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
貞応じょうおう二年二十六のとき、出家しようかと思いつめて慈円になだめられ、日吉ひえ参籠さんろうして一七日いちしちにちの間に千首歌を詠んだ。これが『為家千首』といって、今も『群書類従』に入れられて伝わっている。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)