“いたがこい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
板囲83.3%
板圍16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
道庵と与八とは土間の程よいところに陣取って、与八は郁太郎をおろして膝にかかえ、物珍らしそうに、この大きな小屋がけの天井から板囲いたがこいいっぱいになった見物人の方をながめて
その頃の宮城前の馬場先一帯は大きな、草茫々ぼうぼうたる原っぱになっていて、昼間は兵隊が演習をしていた。夜は又半出来のビルデングや建築材料、板囲いたがこいなんぞの間を不良少年少女がうろうろする。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
なにがつて、こんなところになにわるいことでもした人間にんげんのやうに、だれをみても、かうしててつ格子かうしか、そうでなければ金網かなあみ木柵もくさく石室いしむろ板圍いたがこいなんどのなか閉込とぢこめられてさ
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)