“いえいえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
家々92.9%
楼々7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
処々ところどころたてぬしの伝記、家々いえいえの盛衰、昔よりこのごうおこなわれし歌の数々を始めとして、深山の伝説またはその奥に住める人々の物語など、この老人最もよく知れり。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
武田の士卒しそつは、呂宋兵衛るそんべえらのために森にいましめられていた善良の民を第一に解放し、きぬなき者にはきぬをあたえ、財は家々いえいえへかえしてやり、宝物は寺にはこび返し、老人には慰安いあん
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それを見ると、茶袋の歩兵隊の中からまたしても鉄砲の音が聞え、楼々いえいえ店々みせみせの畳をかつぎ出して、それを往来の真中へ積んでたてを築くの有様でありました。
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)