“あツち”の漢字の書き方と例文
語句割合
彼方100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
して其の當座、兩人はこツそり其處らを夜歩きしたり、また何彼なにかと用にかこつけて彼方あツち此方こツちと歩き廻ツて、芝居にも二三度入ツた。
昔の女 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
流の彼方あツち此方こツちで、うかすると燦爛たる光を放つ……霧は淡い雲のやうになツて川面を這ふ……向ふの岸に若いをんなが水際に下り立ツて洗濯をしてゐたが、正面まともに日光を受けて、着物をしぼしづく
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)