“あんぴ”の漢字の書き方と例文
語句割合
安否100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あかりのついた、お附合つきあひとなりまどから、いはさんの安否あんぴかうとしでもしたのであらう。格子かうしをあけたをんながあつたが、なんにも女房にようばうにはきこえない。……
夜釣 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
お前がこの島にとどまっていれば、姫の安否あんぴを知らせるのは、誰がほかに勤めるのじゃ? おれは一人でも不自由はせぬ。まして梶王かじおうと云うわらべがいる。
俊寛 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
しかもきっと不幸と恥辱ちじょくとの中に。有王よ、わしは妻子の安否あんぴを気づかった時、いつもお前のことを頼みにしていた。
俊寛 (新字新仮名) / 倉田百三(著)