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ありおう
ふりがな文庫
“ありおう”の漢字の書き方と例文
語句
割合
有王
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
有王
(逆引き)
いや決してそんなことはあるまい。わしの
安否
(
あんぴ
)
も
定
(
き
)
まらぬうちに、自害する勇気はとてもあるまい。それに
有王
(
ありおう
)
がついている。あの忠実な勇敢な
下僕
(
しもべ
)
が。
俊寛
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
有王
(
ありおう
)
が、故主の俊寛を尋ねて、都からはるばると九
国
(
ごく
)
に下り、そこの便船を求めて、硫黄商人の船に乗り、鬼界ヶ島へ来たのは、
文治
(
ぶんじ
)
二年の
如月半
(
きさらぎなか
)
ばのことだった。
俊寛
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
「しかし会えぬものならば、——泣くな。
有王
(
ありおう
)
。いや、泣きたければ泣いても
好
(
よ
)
い。しかしこの
娑婆
(
しゃば
)
世界には、一々泣いては泣き尽せぬほど、悲しい事が沢山あるぞ。」
俊寛
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
一条二条の
大路
(
おおじ
)
の辻に、盲人が一人さまようているのは、世にも
憐
(
あわ
)
れに見えるかも知れぬ。が、広い
洛中洛外
(
らくちゅうらくがい
)
、無量無数の盲人どもに、充ち満ちた所を眺めたら、——
有王
(
ありおう
)
。
俊寛
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
有王
(
ありおう
)
(俊寛の昔の
家僮
(
かどう
)
)
俊寛
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
「
僧都
(
そうず
)
の
御房
(
ごぼう
)
! よく御無事でいらっしゃいました。わたしです!
有王
(
ありおう
)
です!」
俊寛
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
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