“あらむしゃ”の漢字の書き方と例文
語句割合
荒武者100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ウーム、そうか、北国一の荒武者あらむしゃといわれた、佐久間盛政さくまもりまさもそれをいとめることができなかったか……」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
目鼻立めはなだち尋常じんじょうひげはなく、どちらかといえば面長おもながで、眼尻めじりった、きりっとした容貌かおだちひとでした。ナニ歴史れきしに八十人力にんりき荒武者あらむしゃしるしてある……ホホホホ良人おっとはそんな怪物ばけものではございません。
馬上から十四、五人の武士に、はげしく下知げちをしたふたりの武士、これなん、伊那丸いなまる幕下ばっかでも、荒武者あらむしゃ双龍そうりゅうといわれている加賀見忍剣かがみにんけん巽小文治たつみこぶんじのふたり。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
小太刀こだちをぬいた伊那丸いなまるは、その荒武者あらむしゃのまッただなかへ、運にまかせて、斬りこんだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)