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あふりやう
以て
委敷申立よと有る藤八は
膝を進め右惣内名主役
勤中押領彼是宜らざる儀之ある旨
小前百姓一同より申立により名主
退役と相なり猶村中相談の上九助儀を
押領せんと
巧智慧の深き事
量べからずと雖も英智の
贋物にして
悉皆く
邪智奸智と云ふべし大石内藏助は其身
放蕩と見せて君の
讎を討ちしは忠士の
智嚢を振ひ功名を
村中の
願ひにて村長に成しなり傳吉が
押領せしと云
廉は如何成
儀を致せしや此喜兵衞は一
向承まはり及び申さず
若や勘右衞門は
承まはりしやと云時勘右衞門は喜兵衞が
存ぜぬ事を